一級建築士の仕事とは?転職成功は意外な業界や職種にもチャンスあり

一級建築士のハイクラス転職 建築士の転職と仕事

一級建築士の転職先は、建築・建設業界の設計業務と答える人が多いのではないでしょうか。

 

特に一級建築士の仕事は、図面を描く設計以外の業務には転職できないイメージを持つ人も少なくありません。

 

しかし、建築以外の異業種への転職は多く、設計士以外の職種で、活躍している一級建築士も数多くいます。

 

もし下記の様な思い込みをしている人は、大きな機会損失をしています。

・設計士の仕事や業界の体質が合わない場合でもキャリアチェンジは難しい。

・建築業界以外の異業種で一級建築士の知識と経験を活かせる求人募集無い。

 

今回の記事では、一級建築士達の異業種への転職成功の実話を紹介します。

一級建築士のハイクラス転職

 一級建築士の仕事とは?求人例を一挙に紹介!

建築士の仕事は、建設業以外の職場でキャリアアップできる可能性があります。

 

以下、建設・建築業以外の建築士の求人事例を紹介します。

 

大手投資会社 不動産会社への一級建築士の転職

最近、東京を中心に首都圏で外資を中心に急速に増えているのが、不動産業界の求人です。

特に東京では2020年オリンピック開催前から景気が良く、世界中から外資系企業の投資案件が増えています。

 

そんな外国人投資家に向けて、不動産収益物件の販売を行うインベストメント・アドバイザーなどの職種では、一級建築士の技術者採用があります。

 

そして、大手不動産業・ディベロッパーなどの求人で目立つのはFMとCMの職です。

この2つの職種は下記の略称です。FM:ファシリティマネジメント(Facility management)

CM:コンストラクションマネジメント(construction management)

 

FM:ファシリティマネジメントとは、元はアメリカで生まれた新しい経営管理方式を意味します。

 

この用語は建築の職種だけでなく、IT業界の職種でも使われています。

一般的に一級建築士を求めるファシリティーマネジメントの求人は、業務用や社内不動産を運営し、最適な状態で運営維持する仕事です。

 

建築物の設備、人員組織まで総合的な管理を行うので、建築物に詳しい一級建築士の需要は高いです。

 

一方、CM:コンストラクションマネジメントとは、建設プロジェクトの施主から委任を受け、中立的な立場で設計事務所・施工会社の選定などプロジェクトを総合的に統括していく仕事です。

 

この職種も建築法規、建築物などについて幅広い専門知識が必要になります。

 

組織系設計事務所、ゼネコンなどの業務経験がある一級建築士の求人が多いです。

また投資案件の施設の価値判断、精査などを建築技術面でサポートする立場として一級建築士は必要とされています。

 

また、大手不動産業の求人以外にも上場している大企業の場合は、資産としてビルや工場など自社物件を多く抱えている場合も多いです。

 

その施設の管理業務、いわばファシリティマネジメント(Facility managemant)をする建築士の求人が目立ちます。

急成長中の飲食店、販売会社の一級建築士の転職

新規に出店する社内の店舗開発、施設管理部門の募集で求人が出る場合が多いです。

 

これからの求人を出す会社は外部の設計事務所や施工会社に全て丸投げで依頼するのではありません。

 

自社で一から基本設計企画から手掛けて、人手が足りない部分は外部の人材で補います。

この特徴は、自社内で核になる人材を置き、コントールしながらプロジェクトを進めていく方法です。

 

目的はその方が納期が早くなり、より自社のニーズに合う物件開発が可能になるからです。

 

この求人の仕事は設計からデザイン、設計監理まで社内の物件をプロデュースする力が求められます。

これらの求人の魅力は社内でコアになって新規プロジェクトとして出店に関われる事です。

 

最近はアジアを中心に海外へ出店する飲食店も多く、海外へ赴任し、現地の現場を施工管理する求人案件も増えています。

 

最近、目立つのはアパレルではユニクロなど店舗の出店数が多い会社の求人です。

インテリア店ではニトリも新規出店の設計士の募集があり、

化粧品や日用雑貨などの販売会社、大手ストアチェーンなども積極的に店舗設計ができる人材

の中途採用を行っています。

 

ある日本でトップクラスの有名なお菓子メーカーの場合はグラフィックデザインと店舗設計デザインの両方に知識がある人材がクローズ求人(表に出ない求人)で採用されています。

 

一級建築士の建築の知識プラス別の分野の知識があれば多様性のある人材を求める企業には採用されやすくなります。

 

そして店舗開発は、基本、店舗デザイナーや内装設計の経歴を持つ人が採用されると思われがちです。

しかし、内装だけでなく、建物全体に関わってくる現場も多く、内装だけでなく建築全般の知識がある人材も必要とされます。

 

店舗開発の求人へ応募するとデザイナー系の設計士と比べて1級建築士は他の応募者との差別化にもなります。

無論、デザインの素養がある1級建築士であれば、かなりの確率で採用されると思います。

優良メーカーの一級建築士の転職

建築の知識が必要なメーカーの求人もあります。

 

下記の業界では、建築図面は描かなくても、過去の建築知識が活かせる営業職や商品企画職です。

・建材などインテリア内装材・住宅設備機器
(キッチン、バス、トイレ、給湯器などの水廻り)・業務用設備機器 (業務用厨房機器、業務用製品など)・空調設備機器 (エアコンなど)

これらの業種も建築業界に入るか?疑問を持つ人もいます。

 

同じ営業でも住宅ハウスメーカーの新築住宅の販売や、施工会社で工事の受注をする営業とは仕事の内容や環境も違います。

 

そして商品企画の仕事は、住宅に関わる商品を扱って居るメーカーの場合は特に住宅の意匠設計に強い建築士が歓迎されます。

例としては、パナソニックの住設部門では、採用のハードルは高いですが、住宅の意匠設計の経験のある商品開発職の募集が出ている事もあります。

 

応募要件が2級建築士と書いてあれば、1級建築士が応募すれば、まず歓迎されます。

他にも建築士が必要とダイレクトに求人に書いていなくても

「建築の知識がある人は歓迎」の案件に対しては、1級建築士の応募はポテンシャルが高いです。

 

空調設備メーカーであれば設備に強い設計士が歓迎されます。

海外へ積極的に進出している大手空調メーカーや設備機器メーカーであれば、設備設計に強い1級建築士の需要はあります。

なぜならば、単なる商品納品だけでなく、実際に現場に設置した状態までを建築物のハードの面からも提案できる営業マンは差別化できるからです。

 

社交的でお客様と接する人が好きな人は営業や販売系の仕事にも向いている場合が多いです。

設計図ばかり描く仕事が嫌、しかし、現場監督の様な現場にどっぷり浸かる様な仕事もしたくない。

 

建設業界の営業を希望しない人は、建築の知識が活かせる、建築関連に関わるメーカーへの転職もお薦めです。

コンサルタントの経営系の専門職の一級建築士の転職

コンサルタントは経営戦略の専門職、特にMBAを取得していないと無理と思われがちですが、

実はコンサルタントの種類も様々な領域があります。

 

建設系のコンサルタントでは有名な会社としては、パシフィックコンサルタント、オリエンタルコンサルツなどがあります。

これらの会社の業務内容も幅広いので、建設系の会社とはいえ、1級建築士であっても図面作成以外の仕事に付いている人も多いです。

 

先程、紹介したCM:コンストラクションマネジメント(construction management)の仕事をしている人もいます。

 

そして、上記のような建築系以外の業種のコンサルタント会社でも中途採用でコンサルタントの専門職の求人は出ます。

 

コンサル業界では、手がける分野によって前職の経歴に強い人を募集する事があります。

コンサルタント業では未経験でも、専門性が高い人であれば、採用される可能性は高いです。

 

魅力的な経歴を持つ人材には、コンサルタント業の経験無しでも、採用するコンサルタント会社は多いです。

 

例えば、店舗開発や建築業にかかわる会社のコンサルする仕事をその会社が受注している場合、

一級建築士の様に建築の専門家であるという肩書きはお客様に安心感を与えます。

通常、コンサルティング会社はプロジェクトに関わる人材のプロフィールをクライアントである企業先に提出します。

 

一流大学卒やMBA取得者など肩書きが有効になるコンサルタント業界は、一級建築士を好みます。

 

クライアントの問題を分析し解決する。

生産性を上げる方法を提案するとなどという仕事は、相手先のクライアントの業界をある程度、理解している人材でないと良い仕事ができません。

 

コンサルティングを依頼してくるのは、高いフィーを払える大企業が多いです。

よって同様に大手のゼネコンなどに勤務していた、組織設計事務所で大手企業と一緒に仕事をしていた人材はクライアントの仕事環境と同じ場合が多いので、安心して仕事を任す事ができます。

 

コンサルタント職は頭脳労働なので、裁量労働制で働く事が多く、激務で大変な業界とよく言われます。

 

特に有名コンサルタント会社は狭き門で、採用される事も難しいです。

 

しかし、高い専門性が求められ厳しい反面、成果が上がれば高収入を手にできる。

様々な領域の仕事ができ、加速的に数年で知識が身につく魅力は他の業界にはない魅力があります。

官公庁へ公務員職の建築技師の一級建築士の転職

ワークライフバランスを重視した生活をしたい場合は、福利厚生が手厚く、雇用が安定する官公庁やその外郭団体などの転職もお薦めです。

 

これも地域によって違いますが、建築技師としての採用枠が定期的に応募される事があります。

また、指定確認検査機関の監査役などもあります。

 

一般の公務員試験と同様に中途採用であっても書類選考、筆記試験があります。

ただ、通常の事務職と比べて建築技師系の仕事は特殊なので倍率は低めな場合が多いです。
(地域によっては建築技師も事務職として分類された応募になる事もあります)

 

不景気になれば一般的に安定志向が高まり、公務員人気になると言われています。

今は景気がよく、優秀な人は公務員よりも給料などが好条件の民間企業に魅力を感じる人が多いです。

 

2020年以降はオリンピック需要も終わり、建築業界は不景気になるかもしれないと言われています。

その前の景気が良い間に倍率が低く、ライバルが居ない間に入社するのも狙い目です。

 

公務員の1番の魅力は福利厚生が充実している事です。

また一度なってしまえば、業務違反にならない限りは解雇されるリスクがほとんどありません。

長く安心して勤められる事も大きなメリットです。

転職の最大のチャンス!一級建築士の求人が多く出る理由

なぜ異業種にも関わらず、多くの業界で一級建築士が求められるのでしょうか?

今が2020年のオリンピック需要を控え、ここ数年前から建築バブルで人手不足が原因という事は大きいです。

 

しかしそれだけではありません。

それは、衣食住の商売はなくならない様に、建築業は色々な業界に深く関わっているからです。

 

何か一つの商売を始めようとすると、必ず環境整備、商売をする建築物を新しく作る、またはリニューアルするという作業が発生します。

 

最近では、建築会社に仕事を任せっきりにするのではなく、自社の開発部門で行う会社も増えました。

 

知識のあるスペシャリストを抱えて、上手に外部との調整を進めてコスト管理を進めます。

 

一級建築士とは建築の専門家という一つのお墨付きの資格です。

 

無論、資格だけでその人の能力を測る事は難しいですが、採用基準の一つの目安になります。

 

よって今、特に一級建築士の需要が高いので、年収アップの転職にはチャンスがある時期です。

 

年収アップできた転職支援会社はこちら>>>「一級建築士の私がハイクラス転職で成功できた!おすすめTOP3とは

 

私の体験記事:「未経験者の転職のコツ:失敗続きだった私が異業種で人生逆転させた秘訣」

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