児童教師の資格を取得後に自分で英語教室開業をした時に本当に運営していけるのか?
そんな疑問から以前から興味があったアルクKiddyCAT英語教室の開業説明会に参加しました。
(★詳しくは>>英語教室アルクKiddyCAT(キディキャット)開業の説明会に参加した私の体験談)
アルクの説明会では、開業を検討中の参加者のために英語教室の先生が来て体験談を話してくれます。
実際に英語教室を開業している先生から話を聞くと現場の様子がわかるので、開業が具体的にイメージできました。
18年間、英語教室を運営して成功した先生の開業や運営の悩み、その解決法を紹介します。
英語教室を開業するきっかけ
その先生は、英検1級を取得する程の英語力のある人でしたが、結婚後は専業主婦で特に英語を使う仕事をしていませんでした。
ご自身が英語が好きなので子供が就学前の小さい頃から英語を習わせていました。
ところが通わせていた英語教室の先生が教室運営を辞めることになりました。
そこに習いに来ていた生徒を引き継ぐ形で、自宅で開業したのが教室を始めるきっかけです。
アルクKiddyCAT英語教室を選んだ理由は、教材の質が高いことを評価していました。
また、カリキュラムの規定はあっても自分でアレンジできる自由さも魅力でした。
英語教室の開業時の悩み
最初から生徒がいた先生の教室運営のスタートは運に恵まれていた。
先生自身も自宅で小規模で始めたかったので、最初は引き継いた生徒数人で十分でした。
開業時の生徒集めなどの苦労は特になかったらしいですが、他の悩みがありました。
ママ友からレッスン費も貰う事への抵抗はプロの自覚を持つ
以前に通っていた英語教室も子供を通じてママ友達がいました。
今まで仲良くしていたのに、急にレッスン費をもらうビジネスの関係になったことに最初はお互いに戸惑いました。
ママ友からは「えっ、レッスン費を請求するの?」とも言われたらしいです。
でもプロとして教える以上は、割り切って請求しないと自分が続かなくなる。
葛藤はしたけれど、教える以上は対価は堂々と貰うべきと考えて正規の価格を請求しました。
新規ではなく、自分の友達や知り合いがお客様になってくれるのは集客面では楽です。
しかし、親しくしていれば正規料金を請求しにくいなどの問題が出てくることがあります。
そこはプロとしての自覚を持たないと教室運営も続きません。
どんなに親しくしていても、新規の生徒さんと同じ条件で教えてください。
家族が反対した悩み、不安を解消して根気強く説得した
英語教室を自宅で開業する場合は家族の協力は不可欠です。
先生の場合もお子さんがまだ小さい事もあって最初は夫に反対されました。
これに対しても先生は粘り強く夫を説得しました。
レッスン中の子供の預け先の確保も実家を中心に協力をお願いしました。
今であればシッターサービスや預け先も多くなりましたが、18年前は大変だったと思います。
そして、自分の子供を同年代の子供の英語レッスンの時は一緒に参加させました。
これは意外と上手くいったらしいです。
大人しく他の子供と一緒に授業に集中してくれました。
親子の関係で英語を教えている時は、勉強に集中せずに親子で喧嘩になりかけたことがありました。
しかし、ママが先生になると雰囲気が変わり子供さんも勉強しないといけないと自覚が芽生えたようです。
自宅で自分の子供を一緒に教えるのは、公私混同で良くないという意見もあるかもしれません。
しかし、子供が他の生徒さんの邪魔にならないのであれば、参加させる方が親子共に良い結果が生まれます。
自宅の小さな和室の教室がコンプレックスだったが逆に強みになった
自宅で開業する場合は、家の狭さが気になる人もいます。
先生も6畳ほどの小さな和室で開業すること最初はコンプレックスがありました。
「こんな小さな和室で授業をしても大丈夫だろうか?」
アルクのレッスンは1クラスあたり6人までは授業ができます。
先生の場合は1クラスあたり5人が定員で、それ以上は受け入れられませんでした。
しかし、途中から考え方が変わりました。
本来は6人定員を5人定員で教えていて、その分だけ目が行き届く。
これは生徒にとっても良いことだし強みになる!
よく不便な住宅地にあると集客が難しいと悩む教室の先生もいます。
その先生の場合も住宅地の不便な場所ですが、その分、地域との繋がりが深くなるメリットがあります。
「弱みを欠点思うのではなく、長所として前向きにとらえることが大切」ポジティブ思考が成功する秘訣です。
レッスンで空白の時間ができる悩みは自分の個性を出すチャンス
今でこそ楽しんで授業をされている先生ですが、開業したばかりの時はレッスンが大変だったらしいです。
KiddyCAT英語教室の講師用のレッスン資料やマニュアルはありますが、その通りやると30分で終わってしまいます。
最初の頃は、その余った空白の時間にどうレッスンするべきか?
レッスンの構成や進め方に戸惑い悩みました。
ただ、この空白の時間はとても大切で先生の力量がここで問われます。
先生の場合は、余った時間に前回の復習をすることが多いそうです。
また、生徒のレベルに合わせて教えるスピードをゆっくりしたり、その日に学んだ内容を繰り返したりします。
空白の時間に発音や多読など、自分の得意分野で生徒の英語力を強化する先生もいます。
英語教室の運営を続ける間の悩み
英語教室を運営していると様々な悩みが出てきます。
教室の集客もレッスンも運営も全部一人でやらないといけないのは、やり甲斐がある反面、大変です。
18年間の教室運営を続ける時に直面した悩みは、先生だけではありません。
多くの先生が一度は経験する壁です。
生徒が辞めていくのは辛いが割り切り快く送り出す
一生懸命やっても生徒が辞めていくと心が折れそうになった。
様々な事情で生徒が途中で辞めるのが、最初は一番辛かったそうです。
そんな時は、その出会いに縁がなかった。
でも教えたことは子供の中に何か残っていると思うようにしているらしいです。
また入会後のミスマッチが無いように体験授業は必ず受けてもらう。
最初に保護者に自分の教室の方針を伝えて、理解してもらってから入会してもらうそうです。
先生の教室は自宅学習にも力を入れています。
「レッスンだけでなく復習などの勉強もしっかりしてもらいます」と自分のポリシーを保護者に伝えています。
英語力が伸びない時は子供の苦手を補う学習を考える
保護者の中には、レッスンに通っていても子供が英語力が伸びないと言う人もいます。
そんな生徒には、自宅学習のサポートにも力を入れます。
週1回レッスンに通っているだけでは英語力は伸びません。
自宅での復習が欠かせません。
成績が伸びない生徒の多くは、自宅で英語の勉強をしていません。
先生の場合は、宿題用にバラバラにした単語や冠詞などのカードを子供に渡します。
自宅でバラバラになった単語を繋ぎ合わせて、文章にした物を保護者にラインで送ってもらうようにしています。
文法の復習になります。
子供の何が苦手なことなのか?補う学習を考えることが必要です。
保護者から逃げないことがクレームを防ぐ第一歩
先生も保護者のクレームを色々と受けてきました。
それを防ぐ方法は下記が一番です。
保護者から逃げないマメに連絡を取り合う。
先生の経験上、クレームが最も起きやすいのは保護者から逃げている時だったそうです。
今では送迎がない子供の場合は、ラインなどで保護者と連絡を取り合うように心掛ける
年に1回は保護者面談も行なっています。
また、最初に自分の教室運営のスタンスを伝え、考え方が合わない保護者の生徒には入会してもらわない事も大切です。
何でも保護者の要望を聞く事ばかりが良いわけではありません。
自分のポリシーを大切にしながら誠実に保護者に向き合うことがクレームを防ぎます。
最近の保護者は英語教育への知識が豊富な人が多い
最近の保護者は英語力をつけて知識がある人が増えてきたそうです。
よって自分が知っている分だけ英語レッスンに対しての要望も多くなります。
先生自身の英語力のブラッシュアップも常に必要な時代になってきました。
教室運営の5年目の壁を乗り越えられたのは仲間の励まし
教室を開業してからの5年間はあっという間だったらしいです。
幼児教室に通っていた子供が小学生になるとカリキュラムも都度、初めて経験する物ばかりです。
生徒に合わせて先生も成長していきます。
しかし、5年間も経つと一通り経験していくと新鮮さがなくなります。
先生の場合も生徒が辞める、保護者のクレームなどが続くと教室運営を辞めようと本気で思ったらしいです。
そんな時に支えてくれたのは、同じように教室を開業している先生仲間とアルクの担当者でした。
KiddyCAT英語教室の仲間の先生達とは横の繋がりが深く、悩み事があればお互いに励まし合う関係です。
先輩の先生から悩み事に対してのアドバイスがもらえると悩んでいるのは自分一人では無いとわかります。
アルクはしばらく休業するのもOK。
生徒数をあまり増やしたくない内向きな時も、特に生徒数を増やせとは言わずに見守ってくれたらしいです。
まだ、レッスンに喜んで通ってくれる生徒がいてくれる限りは続けようと最後は立ち直れました。
現在は生徒数30人〜40人の規模で、家庭と両立しながら楽しんで英語の教室運営を続けています。
子供達の成長が見られる醍醐味。教室を続けて良かった
「この仕事の一番の醍醐味は、教えている生徒達の成長が見られることです。」
キラキラと目を輝かせながら語る先生を見ていると、本当に英語と子供が好きなのだとわかりました。
こんな先生に教えてもらいたい。
教室運営は先生自身の魅力も大切だとわかりました。