今回の宅建士の仕事では、チャット不動産で話題の「イエプラ」についてです。
「賃貸住宅の部屋を探すならばイエプラ」と評価が高く、マスコミにも取り上げられた実績もあります。
この「イエプラ」ではチャットサービスを利用して、
朝9時30分から深夜0時まで、部屋探しの相談ができます。
(引用画像:「イエプラ:業界初「チャット不動産」いままでの不動産サイトでで満足できない方限定 」より)
取り扱い不動産は、賃貸の住宅物件のみですが、
未公開物件も多く、不動産仲介サイトには無い物件に出会うことも可能です。
その物件紹介のスピードと店舗に出向く手間が省ける便利さから、急速に利用者が増えています。
従来の不動産業界は、非効率な仕事のやり方をしていました。
不動産業務をIT技術やAI(人工知能)で改善する「不動産テック」が普及しはじめています。
イエプラも「希望の物件を探し、案内する」一連の業務をIT技術で効率化しています。
宅建士の仕事にチャットなどを活用して、顧客に効率よく営業できる仕組みを知る事は役立ちます。
人気のイエプラを運営する母体の会社や今度の展望についてみてきましょう。
イエプラの物件探しの便利なシステム
先ずは、イエプラの便利な仕組みをみていきましょう。
部屋探しの主なやり取りは、チャットで行ない、
物件の下見の連絡などの案内は、全てメールで通知されます。
初回の登録は、住所と名前を入力するだけで簡単に始められます。
スマホ携帯からの使い勝手が非常に良いです。
専用アプリを携帯にダウンロードして使う方法だけでなく、LINEからでも使えます。
下記のようにLINEに「友達を追加」するだけで案内が届きます。
(引用画像:「イエプラ」より)
ラインで「お友だち追加」をした後に、下記の案内が届きます。
(引用画像:「イエプラ」より)
メニューを押すと、部屋の立地条件は下記の3つから選べます。
私は駅名で探すことにしました。
(引用画像:「イエプラ」より)
駅名を3つ以上入力すると、次の画面も希望条件を選んでいくだけです。
「最寄駅から徒歩何分圏内を希望ですか?」と聞かれます。
「5分以内」を選びます。
(引用画像:「イエプラ」より)
続いて希望の間取りと条件を選びます。
不動産の検索サイトを使用するときも条件を入力して内容を絞りますが、
このイエプラでも同様に条件を指定できます。
(引用画像:「イエプラ」より)
ただ、画面の指示に従って選ぶだけなので、とても簡単です。
そして、「要望があればチャットで相談下さい」と丁寧な案内が出ます。
「60秒で好きな部屋が見つかる」という宣伝文句ですが、これは本当です。
営業時間内であれば、チャットで直ぐに部屋の写真が届きます。
チャットの質問に対しての返答も早いです。
ちなみに急ぎの時は、フリーダイヤルで電話相談も可能です。
ITを活用しながらも、チャットや電話で、リアルタイムで相談ができるので安心感があります。
人のサービスによるアナログさも残すのも、顧客に支持される秘訣だと感じます。
イエプラを運営する(株)エヌリンクスとは
このサービスを運営しているエヌリンクスは、不動産業者ではありません。
メディア運営および営業代行などを事業の柱にする総合サービス会社です。
データ解析、テクノロジーを活用した独自性の高いメディア運営を行っています。
そして、BtoCに特化した営業アウトソーシング業務など、コンシューマ向けのサービスも提供しています。
また、不動産賃貸仲介店舗「深夜0時まで不動産のプロに無料で相談ができる「家AGENT+」 」も運営しています。
(参照画像:「エヌリンクス公式サイト」より)
エヌリンクスは2010年に創業され、2018年度には、東京証券取引所JASDAQスタンダード上場しています。
企業サービスは「WEB」✖️「リアル」の両輪に、こだわっています。
マーケティングで最高のサービスを提供する事を志しています。
「イエプロ」のサービスにも、その企業理念が現れています。
チャットで深夜までリアルタイムに部屋探しの相談に乗る。
電話受付(9時30分~21時)があるなど、リアルな接客も重視しています。
チャットはあくまでも便利に時間を使うための手段に過ぎない事がわかります。
ただ、気になる事は、
深夜の遅い時間までチャット応対するスタッフの勤務シフトはどうなっているのでしょうか?
多分、昼と夜の交代制かとは思いますが、
チャット接客は、利用者に便利なサービスでも、人手不足の場合は働く人に負担がかかります。
ただ、これだけIT化が進んでいる会社であれば、人手を使いつつ、多分AI(人工知能)も併用しているはずです。
チャットの会話で自動化できる部分は、AIを積極的に導入し応対させていると思います。
チャット不動産は外国人向けにも最適
イエプラのビジネスは、外国人向けの部屋探しにも効果的です。
このチャットで接客できる仕組みは、日本語以外を使用する場合にも便利です。
部屋を探す外国人相手に、英語で自動的にチャットですすめる事ができると、英文が書ける人材がいなくても済みます。
近年、介護や建築業界などでは、多くの外国人労働者が働いています。
さらに2018年3月、日本政府は、14職種の労働ビザを解禁する政策を発表しました。
ビザが解禁されると家族と一緒に日本に居住する外国人も増えます。
今後、外国人の居住や投資目的の購入と賃貸需要は、ますます高くなると予想されます。
それに伴い、不動産業者も英語を中心に多言語で案内を行う必要があります。
チャットで、AIが英語のやり取りを自由にできるようになると
下記の業務は全てAIのチャットサービスで自動化できます。
・物件の説明
・相手の希望を聞きとる能力
外国人向けのチャット不動産は、AI(人工知能)と相性が良いと思います。
宅建士の仕事でチャットを業務に取り入れる方法
今回の不動産チャットを活用した事例はいかがでしたか?
「イエプラ」のような不動産チャットのシステムを中小企業がゼロから作る事は難しいです。
ただ、日常の不動産業務で効率化できる部分は、効率化を考えていく必要があります。
最近では、不動産会社も含めて法人に対して、営業支援サービスを行う会社も増えています。
そのようなAI技術を取り入れたサービスを上手に利用する方法もあります。
(参考記事:「AI技術で宅建の営業の仕事が劇的に変わる?仕事で「どぶ板営業」はもう古い!」)
「強い者が生き残るのではない、変化に対応できる者が生き残るのだ」という言葉の通り
新たな技術を取り入れて、仕事は常に進化していく必要はありあす。
世の中の変化に対応できる宅建士は、将来も年収を上げ続けられると思います。
不動産業界の年収アップに役立つ記事です。