2018年10月31日

海外で働く建築士や技術者に必要な英語力とは?英語力が高い程年収が高くなる理由

海外の転職を希望する建築士や技術者は年々増え続けています。

私も30代の頃にアジア方面で海外転職を志し、現地で働いた経験があります。

 

私の周囲には、建築士や技術者で現場管理の仕事で日本から派遣されて駐在している人もいれば、現地で採用されて働いている人もいました。

様々な人を見てきた結果、海外転職で成功している人には共通する事がありました。

(参考記事:海外の転職で成功できる人の3つの条件とは?海外転職の経験者が伝える真実)

 

海外で成功するためには「体力」「精神力・支え」「実績」の3つが必要ですが、それ以外にも「英語力」も重要です。

海外の転職の場合は特に英語力は年収にも直結します。

ビジネスでの使用が必要なので「英語ができない=仕事ができない」になるからです。

 

今回は、そんな英語力について、建築士、建設や土木技術者を中心に経験者達の内情を紹介していきます。

海外で働くために必要な最低限の英語力とは

海外の転職で出されている求人募集を見ると仕事で必要とされる英語力の目安としては、最低TOEIC 700 点以上が多いです。

ローカルスタッフに最低限のことが指示できる英語力のレベルは求められます。

ただし、専門知識を持つ技術職や若い人材でポテンシャル採用の場合は、英語力が、それほど求められない場合があります。

ただし、これは入社後では絶対に使えるようになるという前提条件があります。

 

特別な技能を持たなくても、英語ができなくても採用される職種もなかにはあります。

そのような仕事は、日本人相手の接客業やアテンドの仕事など、給料も高くない誰でもできる仕事が多いです。

よく現地に着いて仕事に就きながら、英語力を磨く事も聞きますが、これはオススメできません。

 

そもそも英語力がないと英語を使う仕事には採用されません。

毎日の大半を日本語ばかり使うような仕事をしていても、全く英語力が身につかないです。

海外で劇的に英語力を伸ばせる人は、現地で英語オンリーの生活を過ごせる人です。

学生でも無い限りは、そのような環境は期待できないです。

TOEIC700の英語力ではビジネスでは本当に使えない

そして実際のビジネスの現場では、TOEIC 700 点ぐらいの英語力では、役立ちません。

採用される時に、何も無い人よりはマシというレベルです。

 

英語を実際に仕事で使える能力が必要とされます。

TOEICの英語試験はリスニングとリーディングがありますが、あくまでマークシートです。

実際に英文を書いたり、会話をするテストではありません。

ビジネスで使った経験が無ければ、使える英語力が身についているとは言えません。

 

ビジネスでの採用レベルはTOEIC 850 点以上がほとんどです。

これは、マークシートであっても英語力がない人は、そこまでの得点は取れないという判断からきています。

実際に採用関係者からも「TOEIC850点以上になれば、文法的にも間違った英語を使う人はいない」という話を聞いたこともあります。

建築士や技術者に必要な英語力とは

それでは、設計士や建築や土木技術者は、どれぐらいの英語力が実際には必要とされるのでしょうか?

求められる英語力は、自分がやる仕事によって違います。

現場の施工管理者の英語力

現場管理をきっちりと行う力がある人であれば採用されます。

実は英語力がそれほど必要とされない場合もあります。

現場でローカルスタッフの職人達に指示できれば仕事はできます。

 

私の周囲の現場の施工管理者達も英語ができない人が多かったのですが、仕事は回っていました。

彼らは図面を職人達に見せて、片言の単語で指示していましたが通じていました。

理由は、アジアであればローカルの職人は、英語が得意でない人も多いからです。

低賃金に働く彼らは、英語教育を受けていないので、英語が出来ない者同士、なんとなく片言で通じ合えることができます。

 

ただ、英語力よりも押しの強さと交渉力はどの職種よりも必要になります。

職人達に舐められないように、指示通りに動かない時は、叱り飛ばす必要もあります。

 

また、プロジェクトを完結させるために周囲を納得させる技量も必要になります。

海外の建築や土木現場は日本よりも過酷でトラブルも多いです。

体力がある事が第一の条件になります。

建築・土木設計士や技術職の英語力

これも専門知識があれば、最初からバリバリのビジネス英語が使えなくても仕事はできます。

ただ、テクニカルタームなど業務に頻繁に出てくる専門用語を知っていることが条件になります。

 

またこの仕事は遠隔で指示することも多いので、メールも頻繁に使います。

チャットで業務のやり取りをする機会もあるので、英文が早く書けることが必要になります。

複雑な英語を使わなくても、簡潔でわかりやすい専門の英語が使える力が求められます。

 

最初は会話力に自信がない人でも英文を書いているうちに、ビジネス英語に慣れて話せるようになる人も多いです。

専門分野の単語がわかっていれば、これも専門家同士、仕事のやりとりもできます。

 

そして海外のクライアントと直接会う仕事をする人であれば、打ち合わせができる英語力が必要となります。

ただ、これも自分の専門分野であれば、クライアントと会話が続きやすいと言う人は多いです。

私も打ち合わせは経験したことがありますが、ビジネス的な会話ばかりではないからです。

 

むしろ、相手を楽しませる雑談力が必要になります。

海外転職を考える建築士は特に、英語で雑談できる力もあれば尚、仕事の幅が広がります。

営業や交渉担当の英語力

建築士や技術職の人であっても営業や交渉業務を行う職種に就く人もいます。

これは、自由自在にネイティブと交渉できるレベルの真の英語力が必要となります。

通常、この職種で採用される人は、ビジネスで英語を使用した経験があるか、海外の大学などを卒業している人になります。

TOEICの点数関係なしに、ビジネスで使える英語力があるかどうか?だけの判断になります。

 

交渉する相手は経営者クラスになるので、英語を母国語としていない国の人でもほぼ全員が、堪能な英語を使う人ばかりになります。

きちんとしたビジネス英語が使えないだけで相手から信用されず、契約できないという事も起こりえます。

 

英語が普通にできるレベルであっても専門通訳を伴って交渉する場合も多いです。

英語がわかる人でも通訳を使って仕事をするのは、海外ビジネスではよくある事です。

ただ単に英語ができるだけでなく、専門分野のビジネスを理解している人でないと交渉は進めていけません。

 

技術もわかり、ここまで英語もできる人材は日本人では少ないです。

よってビジネスできる英語力と専門知識の両方を持つ人は希少価値が高く、年収も破格に高いです。

まとめ:海外で通用する設計士や技術者の英語力とは

以上、簡単に海外の転職で必要な英語力について書きましたがいかがでしたか?

英語力は海外の転職の前にいかに伸ばしておくかが大切です。

 

英語力のレベルで年収も決まり、できる仕事も変わってきます。

最初からレベルの高い環境にいかないと、スキルアップのために転職をする意味がなくなります。

専門分野だけでなく、英語力も同時に身につけるように頑張りましょう!