初めて海外で働く場合には、保険や税金面の十分な備えをすることで安心して働く事が出来ます。
(参考記事:海外の保険や税金の手続きと注意点。海外の不測事態に備える経験者の方法)
特に、海外での医療費は日本国内とは事情が異なっており注意が必要です。
ちょっとした入院や手術だけでも数百万円になる事があるため、事前に海外医療保険に加入しておく必要があります。
膨大な借金を抱えてしまったらとても海外で働くと大変な負担になります、
そんな中、実はクレジットカードの海外旅行傷害保険を利用する事で、海外赴任先での医療費の出費を抑える事が可能になります。
海外保険はクレジットカードに無料で付帯されているものも多いです。
今回の記事では、私が持っていて便利な海外赴任先に便利なクレジットカードを紹介します。
クレジットカードには、海外の医療費負担以外にも、いくつかメリットがあります。
今後海外で働きたいと考えている人は是非参考にしていただければと思います。
Contents
海外保険でお勧めクレジットカードの選び方
現在日本国内では10,000種類以上のクレジットカードが発行されていますが、海外に目を向けてみると各クレジットカードによってかなり差があります。
特に、海外旅行傷害保険が付帯されているのか?またその補償内容は?
さらに海外キャッシングに対応しているのか?盗難や不正利用の補償など、各クレジットカードによって差があります。
海外に絶対持っていきたいクレジットカードVISA
基本的に、私たちが使っているクレジットカードには、国際ブランドのVISA、Master、JCB、アメックス、ダイナースのいずれかのブランドが付いています。
海外で強いブランドと言えば間違いなく『VISA』ブランドです。
その理由は、海外でのVISAブランドの知名度が高く、またクレジットカード加盟店のおよそ99%でVISAブランドが使えるからです。
そのため、海外ではVISAブランドの付いたクレジットカードがあればカード利用に関して困る事はありません。
最短即日発行はエポスカード
最短即日発行で便利なのがエポスカードです。
このエポスカードは、マルイが発行しているVISAクレジットカードとなっており、最短即日発行という、早くクレジットカードが欲しい人にとってはお勧めのカードになります。
『エポスカードの詳細』
●国際ブランド
VISA
●年会費
無料
●家族カード
無し
●海外キャッシング
利用可能
●海外旅行傷害保険の補償内容
傷害死亡・後遺障害 最高500万円
傷害治療費用 200万円
疾病治療費用 270万円
賠償責任 2000万円
救援者費用 100万円
携行品損害 20万円
●補償期間
エポスカード加入日(カード発行日)の翌日以降に日本を出発される旅行が対象となり、1旅行につき最長90日間
●保険の対象者
VISA付きのエポスカード会員ご本人のみ(必ずエポスカードを携行すること) ※ご家族は対象外
『エポスカードの特徴』
エポスカードは、年会費無料に加えてマルイ店舗にて最短即日発行が可能です。
年会費無料のクレジットカードの中では海外旅行傷害保険の補償内容が一番充実しています。
特に、海外赴任先において一番心配な病気への補償は疾病治療費用(病気による治療費)が1疾病の限度額270万円と、他の年会費無料のクレジットカードの限度額200万円と比べ補償金額が高くなっています。
さらに、このエポスカードは海外旅行傷害保険が自動付帯(クレジットカードを持っていれば自動的に傷害保険が適用)されています。
エポスカードを持っているだけで海外旅行傷害保険が適用されます。
また、海外で安心のVISAブランド付きなので、海外のほぼ全てのクレジットカード加盟店での利用が可能です。
海外赴任先での現地通貨への両替にも使える海外キャッシング機能も付いているため、現地通貨が不足した場合に助けになります。
そのため、このエポスカードは海外で仕事をされる人にとってはかなりお勧めの1枚で人気があります。
還元率が高いREX CARD(レックスカード)
このREX CARDは信販系クレジットカード会社の株式会社ジャックスが発行しているクレジットカードです。
とは言っても価格調査サイト大手の価格ドットコムとの提携カードとなるため、他のクレジットカードと比べ若干ポイント還元率が高くなります。
『REX CARDの詳細』
●国際ブランド
VISA、Master
●年会費
無料
●家族カード
有り(年会費無料)
●海外キャッシング
利用可能
●海外旅行傷害保険の補償内容
傷害死亡・後遺障害 最高2000万円
傷害治療費用 200万円
疾病治療費用 200万円
賠償責任 2000万円)
救援者費用 200万円
携行品損害 20万円
●補償期間
旅行(日本出発から帰国まで)あたり最長90日間
●保険の対象者
REX CARDをお持ちの方が対象となります。※家族会員も対象
『REX CARDの特徴』
このREX CARDはエポスカードと同様に海外旅行傷害保険が自動付帯(クレジットカードを持っていれば自動的に傷害保険が適用)されています。
海外赴任の際には必ずREX CARDを持参すると安心です。
そして、海外旅行傷害保険の補償内容を見てみると、傷害死亡・後遺障害が最高2000万円と、一般の医療保険と比べても遜色ない保証金額です。
また、その他の補償内容もエポスカードとあまり変わらないため、エポスカードと同様に海外赴任ではお勧めのクレジットカードとなっています。
さらに、このREX CARDにはVISAとMasterブランドが付いているため、どちらのブランドを選んだとしても海外にあるクレジットカード加盟店のほとんどで利用が可能です。
現地通貨が不足した場合には海外キャッシング機能を利用して現地提携ATMから現地通貨の引き出しが可能となっています。
三井住友VISAカード
銀行系最大手クレジットカード会社の三井住友カードが発行している三井住友VISAカードは、安心・安全、そして知名度が抜群のクレジットカードになります。安心・安全なので万が一の補償やサポート体制が充実しています。
『三井住友VISAカードの詳細』
●国際ブランド
VISA
●年会費
1,500円+税/年(クラシンクカードAの場合)
※利用実績によって年会費が半額または無料になる場合あり
●家族カード
有り(年会費550円+税/月、クラシンクカードAの場合)
●海外キャッシング
利用可能
●海外旅行傷害保険の補償内容
傷害死亡・後遺障害 最高2000万円(自動付帯分300万円、利用条件分1,700万円)
傷害治療費用 100万円
疾病治療費用 100万円
賠償責任 2500万円
救援者費用 150万円
携行品損害 20万円
※上記補償はクラシンクカードAの場合
※傷害死亡・後遺障害は、事前の旅費等の当該カードでのクレジット決済有無により最高補償額が異なります。
●補償期間
自動付帯分については、旅行開始から3ヵ月間(かつ旅行期間中)。
利用条件分については、旅行出発前に利用条件を満たした場合:旅行開始から3ヵ月間(かつ旅行期間中)
旅行出発後にはじめてご利用条件を満たした場合には、ご利用条件を満たした以降から3ヵ月間(かつ旅行期間中)。
●保険の対象者
三井住友VISAクラシックカードAをお持ちの方が対象となります。※家族会員は対象外
『三井住友VISAカードの特徴』
知名度抜群の三井住友VISAカードですが、前述したエポスカードやREX CARDと比べると、海外旅行傷害保険の補償金額が低くなっています。
ただ、海外赴任先で一番怖い事が、クレジットカードの盗難や不正利用になるのです。
というのも、海外赴任先にもよりますが日本人=お金を持っていると思われているため、日本国内と比べ現金やクレジットカードの盗難に遭う可能性が高くなります。
そして、海外赴任先でクレジットカードが盗難になると、とても不安な気持ちになりますが、そんな時に役に立つのがクレジットカード会社のサポート体制になります。
この三井住友カード株式会社は、万が一の場合に備えてのサポート体制が、かなり充実しています。
海外赴任先でクレジットカードが盗難にあった場合でもすぐに対処してくれます。海外赴任先においてこの安心感はかなり重要です。
もちろん、海外キャッシング機能も付いていますので、提携ATM利用による現地通貨の引き出しが可能です。
海外赴任先ではクレジットカードが2枚あると安心
日本国内とは違い、海外赴任先では何が起こってもしっかりと対応出来るように、事前にしっかりと準備を行う必要があります。
特に、現地での病気やケガ、現地通貨の不足などに関してはクレジットカードが役に立ちます。
事前に現地での診療機関や現地での提携ATMなどを確認しておくと、現地でこういった状況に陥ったとしても冷静に対処する事が可能です。
ただ、クレジットカードが1枚の場合には、万が一盗難に遭ってしまったらしばらくの間は、使う事が出来ないです。
その期間に病気やケガ、さらには現地通貨が不足してしまったらとても困ります。
そんな時に、もう1枚クレジットカードがあればこういった万が一の時にも安心して対処する事が出来ます。
よって海外で仕事をする人は、最低でも海外旅行傷害保険付きのクレジットカードを2枚は持って行く人が多いです。