転職活動で企業とのパイプ役にもなる人材紹介会社の転職エージェントは、上手に付き合えば、強い味方になってくれます。
しかし、転職エージェントの中には営業ノルマの事しか考えていない人もいます。
今までの私の経験、また他の転職活動の経験者達の意見からも断言しますが、使えない!信用できない転職エージェントがいるのは、会社の規模は関係ありません。
大手の人材紹介会社に登録したから安心だとか、中小企業だから信頼できないという問題ではありません。
転職エージェントを賢く選択しないと転職で大失敗してしまいます。
今回は絶対に付き合ってはいけない信用できない転職エージェントと無能な使えない転職エージェントで失敗しない対策方法を本音でお伝えします。
Contents
使えない!信用できない転職エージェントとは?
転職エージェントの中には優秀で素晴らしい人も沢山いますが、残念ながら求職者を数字を上げるため利用する人もいます。
私が親しくなった転職エージェントから聞いた実際にある求職者をカモにする転職エージェントの恐ろしい実態についてもお伝えします。
信用できない転職エージェントは平気で嘘をつき人を騙す
信用できない転職エージェントの中には、
・営業ノルマを上げる為に直ぐに決まりやすい会社だけを薦めてくる人もいるので注意が必要。
・履歴書を応募者が希望する企業へ提出もしないのに、決まらなかったと嘘をつく、詐欺師の様な転職エージェントも存在する。
これらの事が起こる理由は、人気のある優良企業であれば、普通は選考から決定までに最低でも1ヶ月以上の時間がかかるからです。
選考は通常、3段階ぐらいを経ます。
(役員面接はまた別に3次面接で行う会社もある)
応募者の多い企業で履歴書を提出して、直ぐに面接が決まって翌日には内定が出るなどは絶対にありえません。
会社からプレッシャーをかけられ営業ノルマに追われる、信用できない転職エージェントは、数字を早く作りたいので選考結果が出るまで待てません。
求職者に嘘をついてでも早く内定が出る会社へ押し込むのです。
早く内定が出る会社は人が早く辞めやすいなどの問題があるブラック企業である場合が多いです。
人気が無い条件が揃っているので、早く内定が出るのです。
しかし、応募者が信用できない転職エージェントの言葉を信じて、そこしか内定が出ないと思えば、諦めて入社を決めてしまいます。
履歴書をバラ撒く人も困りますが、嘘をついて求職者の応募チャンスを潰す人は詐欺と言われても仕方がないぐらい最悪です。
この様な信用できない転職エージェントには、絶対に引っ掛からない様にしないといけません。
人材紹介業界では参入の競争が激しいです。
そうした不正が横行するぐらい営業ノルマがキツイ人材紹介会社もあるという事は自衛する意味でも忘れないで下さい。
使えない素人転職エージェントは悪気なくチャンスを潰す
転職エージェントの中には違う業界から転職したばかりで、人材紹介業界では経験不足の使えない素人も少なくありません。
この人達も悪気がないのでタチが悪いです。
この転職エージェントの質の問題を以前から指摘する人材業界の関係者も多い事は、周知の事実です。
・転職エージェントの全員が必ずしも人材紹介業のプロでは無い。
・経験が不足で使えない転職エージェントはマッチングが下手。
自分を担当してくれる転職エージェントが、もし若い新卒や人柄が良い人であったら、頑張っているからと無意識のうちに評価は甘くなってしまうかもしれません。
しかし、使えない素人エージェントに仕事を任せていると、本人は一生懸命でも慣れない間は、求人のマッチングに失敗し続けます。
使えない転職エージェントのタチが悪い事は、本人に悪気がない事です。
誠実そうに見える無能な人には、求職者も問題に気づきにくいです。
経歴に対して理解不足なので求人案件を紹介し続けられてしまいます。
そして、経験不足の人からは転職活動のアドバイスも貰える事も期待できません。
使えない素人転職エージェントに振り回されるままに転職活動をしていると効率が悪いし消耗します。
使えない転職エージェントと付き合うヤバイ末路
私達が特に注意して使えない転職エージェントを避けないといけない理由は、成功の確率が低いからだけではありません。
悪気がない使えない転職エージェントに振り回され続けると、実は転職の貴重なチャンスを潰してしまう事になるのです。
不採用になれば、その企業へは一年以上は再応募できないです。
通常、求人を出す企業と人材紹介会社は、不採用にした人は約1年間は再採用しない協定を結んでいる場合が多いです。
その理由は、企業へのマッチングを成功させる事で人材紹介会社は企業から手数料をもらい収入を得ているからです。
よって一度不採用にした人を、その後で人材紹介会社を飛ばして直接採用する事を防ぐ必要があります。
だから人材紹介会社を通じて選考した人は、その後の一定期間は採用しないと取り決めています。
よって企業へあなたの履歴書や経歴書がばら撒かれ、もし不採用の場合は一年以上、再応募できない会社が増えていくのです。
仮に1年を経たとしても採用の担当者が同じ人であった場合は、一度過去に不採用にした応募者を採用する可能性は極めて低いです。
転職の求人応募は、多く応募するにしても本来ならば慎重に行うべきです。
自分が本当に採用対象であるか?
確実に採用される様に準備する必要があります。
しかしノルマの事しか考えていない人は、そんな事を深くは考えません。
また酷い転職エージェントになると「求職者をできるだけ紹介して欲しい」という企業への体裁のために、本命以外の候補を出します。
マッチングしなくても数合わせの為だけに紹介されてしまいます。
そんな転職エージェントは、自分が努力して登録者を多く紹介しているのだと顧客の企業へ点数稼ぎする事しか考えていません。
今は特に他社と競争する為に人材登録の豊富さを競っている人材紹介会社も少なくはありません。
「とりあえず、チャンスを広げる為に応募してみましょう!」
この言葉に騙されてはいけません!
準備不足でよく考えないままに応募して、不採用になる企業が増えていく事は、逆にあなたの
将来のチャンスを潰していく事になります。
もし、あたなが行きたい優良企業の求人があれば、書類選考で採用される様に万全の準備を履歴書と職務経歴書で行ってからするべきです。
参照記事:「1級建築士の転職成功! 書類選考の通過率80% の驚異の職務経歴書の書き方」
次は転職エージェントを見分ける方法をお伝えします。
使えない!信用できない転職エージェントの見分け方!
人材紹介会社に登録したばかりの頃は、転職エージェントの人柄はわかりません。
深入りする前に危ない兆候をキャッチする事が大切です。
使えない!信用できない転職エージェントには、ある共通の特徴があります。
使えない!信用できない転職エージェントの共通の特徴
まず転職エージェントは、本人達に悪気がない場合も含めて、
下記の様な人は要注意です。
・こちらが気乗りしていないのに、やたら多くの求人への応募を薦めてくる。
・自分の経歴に合っていない求人を何度も送ってくる。
・今直ぐに決めて下さいと決断をとにかく急がせる。(応募も含め)
・これ以外に他に職はないと恐怖感をやたら煽る。
・全体的にレスポンスが遅い。(自分の都合の良い時だけ連絡してくる)
これらの兆候がある人は、人材紹介会社の規模に限らず、営業成績が悪い転職エージェントでほぼ間違いが無いです。
なぜならば、レスポンスが遅い事や的外れな対応をしている事は、求職者の私達だけでなく営業先の企業に対しても同じ様に接している可能性があります。
一見とても頑張っている様に見える転職エージェントでも、企業と契約を確実に取れない人であれば、あなたの望む転職を成約させてくれないです。
しかし、人材紹介業の経験は浅くても、直ぐに優秀なエージェントになる人も中にはいます。
次はあなたの転職を手助けしてくれる転職エージェントの見分け方です。
転職エージェントの前歴は重要!建築業界に強ければ有望
下記の様な人であれば、建築関係の仕事につきたいあなたの転職を手助けしてくれる場合が多いです。
自分が行きたい会社の人脈を持っている転職エージェントであれば、異業種から転身したばかりでも成約率は高い。
建築関係の転職は、特に同じ業界の建設・建築業界の出身のエージェントが強い事が多い。
過去に同じ仕事をしていた人は、求職者の経歴に理解が深いです
最初に転職エージェントと話をする時には、さりげなくエージェントの職歴や特に前職についても質問してみてください。
前職で何らかのコネを持つ人は、「◯◯の会社に居たからこの業界に強い。コネがあるので紹介しやすい」などと教えてくれる事が多いです。
特に60代の年配の転職エージェント達は社会経験が豊富で狙い目です。
元、大手の建設や建築会社へ勤めていて、定年後に直ぐに人材紹介会社に再就職した人も多いです。
そんなOB達の後輩が企業に残っていれば、求人情報は入りやすいです。
人事部にコネがある人ならば、書類選考から通りやすいです。
使えない!信用できない転職エージェントで失敗しない対策とは?
転職活動は余裕のある環境で行う
まず一番の対策は、じっくりと転職活動を行う事ができる環境を作る事です。
余裕があれば優秀な転職エージェントを探す時間もあります。
直ぐに職を決めないと生活できない切羽詰まった状態では焦ります。
職が決まっても決まらなくても直ぐには困らない状態で行う事が理想です。
下記の状態で転職活動をして下さい。
(次の転職先が決まるまで今の会社は退職しない)
収入が無い状態で精神面も不安定な時の転職活動を避ける事です。
立場が不安定で弱いと、つい就職を焦ってしまいます。
気が乗らない求人でも、生活の為に飛びつかざる得なくなります。
また、職を持ちながらの転職活動は強引な勧誘も断りやすいです。
「退職時期も職場と相談しないといけないので、直ぐに決めれない。」
「今は在職中なので転職は急いでいない。
気に入った求人が出るまで応募する気はない。」
これらが言えると、質の悪い転職エージェントに捕まりにくいです。
転職成功を導く転職エージェントの共通の特徴を理解する
まず相手の立場を考えて動いてくれる人です。
一方的に求人を送りつけくるだけでなく、求職者の経歴を把握して適切なアドバイスをくれる転職エージェントが担当になると、かなりの確率で転職成功率が上がります。
何故ならば、彼らは決して数打てば当たるの様な応募は薦めません。
やみくもに企業へ紹介しても決まらない事を知っているからです。
逆に大事な顧客へ紹介する求職者はかなり厳選します。
彼らの信用がかかっているからです。
企業の人が、そもそも人材紹介会社へ依頼するのは、自分達で多くの応募者を相手するのは手間も時間もかかるので大変だからです。
人材紹介のプロに依頼して外れが無い人材を採用する方が失敗もありません。
信頼できるルートからの紹介で採用を決めたいのが本音です。
優秀な転職エージェントほど、実績も信用もあるので、その人のルートから採用したいと希望する企業(顧客)は多いです。
よって、この様な仕事のできる転職エージェントが薦めてくれる企業であれば、質も絞られて厳選されているので大きな当たり外れは少ないです。
私が今まで担当していただいた優秀な転職エージェントの全員には、上記の様な共通する特徴がありました。
逆に担当して貰ってイマイチだった人も駄目な点は共通していました。
優秀な転職エージェントは複数の会社登録で探す
やはり人材紹介会社は優秀な転職エージェントの出会いを探すためにも複数登録する方がよいです。
転職エージェントは、自分自身の人を見る目を肥やす為にも最初は複数の人と付き合う事をお薦めします。
最近の求職者は、人材紹介会社には何社か複数にも登録している事が普通です。
もしあなたが、別の人材紹介会社にも登録していても、転職エージェントから気を悪くされ、やる気を無くされる事はないです。
(登録も正直に複数登録していると言わずに、1社だけ別会社の名前を出すだけでいいです)
複数の転職エージェントと付き合う場合の注意点
通常、他の会社に登録している事を話すと、どういう会社を現在は紹介されているか?を聞かれます。
下記の点には注意して下さい。
もし自分が応募中の企業があれば、はっきりと相手に伝えましょう。
「この企業へは応募中なので、紹介を控えて欲しい。」
そして重複の応募を防ぐために担当者に念押しの確認をして下さい。
同じ企業へ人材紹介会社を変えての重複応募は、まず不採用になります。
そして、ここでもマナーがあります。
ただ単に転職エージェントから紹介されているだけの求人で、まだ自分が応募しない企業ならば、紹介されている具体的な企業名は言わない方が良いかと思います。
転職エージェントによっては、顧客の情報はあまりバラされたくないです。
複数社に登録する時には、倫理的なマナーは守る方がお互いに良い関係になります。
私の経験上、一回の転職で行う人材紹介会社の登録も3社〜4社ぐらいが適当です。
面倒かもしれませんが、自分に合う転職エージェントも、それぐらい複数登録すれば見つかる可能性は高いです。
もし、最初に登録した1、2社目で、自分に合う優秀な転職エージェントに出会う事ができればラッキーです。
在職中の人は忙しいので、複数登録までもしなくても、その自分に合う転職エージェントと、まずは付き合っても良いかと思います。
転職活動は成功しないと意味が無いです。
情報収集のために人材紹介会社を利用する事は自分の身を守る為です。
転職を成功させる為には転職エージェントの質にこだわる事はとても重要です。
確実に仕事をしてくれる転職エージェント選びはとても大切です。
自分の人生を後悔しない様に上手に転職活動を行なって下さい。
別記事 一級建築士150万円の年収アップ転職に欠かせないのは転職エージェント 。業界の裏事情を解説!も読んでみてください。
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