子育てが一段落すると、再就職を希望する女性は多いです。
しかし、仕事にブランクがある40代以上の主婦は、年齢制限で再就職の壁にぶつかることがあります。
その反面、40代で仕事のブランクがあっても、資格取得後に引く手あまたで、直ぐに再就職が決まる人もいます。
数多い国家資格の中でも宅建士の資格は、企業からの求人募集が多い人気の資格の一つです。
その為、多くの主婦が宅建士の資格取得後で再就職を成功させています。
実は宅建士に一番合格する確率が高いのは主婦だという事をご存知ですか?
(参考記事:宅建士はなぜ主婦の合格率が一番高いのか?本気の主婦力が凄い3つの理由を検証)
今回は、主婦が宅建士を取得すると再就職しやすい理由や成功のコツを40代の私がリアルに紹介します。
Contents
40代の主婦宅建士の再就職の成功事例
まず、宅建士の取得者の就職先として全体的に多いのは不動産業界です。
宅建士の資格が生かせる業種は、不動産業界だけではありません。
不動産売買や管理会社以外にも、建築関係、金融機関、店舗開発と活躍できるチャンスが豊富です。
一度取得すれば一生使える国家資格です。
ブランクがある主婦でも再就職に成功した事例を紹介します。
40代で仕事のブランクがあっても採用された主婦の成功事例
知り合いのAさんは子育てのために30歳で退職し、主婦業に専念していました。
その後、子育てがひと段落し、再就職しようと思ったものの、40代でブランクもあることが原因ですぐに採用してくれる会社はなかなか見つからなかったようです。
そこで、まずは資格をとろうと宅建士にチャレンジ。
宅建士に一発合格した後に就職活動をスタートさせたところ、運よく家の近所の不動産会社の事務職で募集があり採用が決まりました。
最初はパート待遇からのスタートでしたが、一年後に頑張りが認められて正社員に採用されます。
今では事務職だけでなく接客業もバリバリとこなし会社の貴重な戦力になっています。
ブランクが長い場合は、正社員からでなく最初はパートやアルバイトから仕事を始めるのもおすすめです。
今は人手不足なので、優秀な人材はパートから正社員へ登用されるチャンスもあるので気長にチャンスを探すのも再就職を成功させるコツです。
次は、私が人から聞いた話や転職サイトで読んだ体験談をまとめています。
40代で再就職して活躍する主婦の宅建士の例
労働条件がブラックなイメージがある不動産業界も、最近は条件が悪い会社ばかりではありません。
40代で子育てもひと段落ついて土日に家にいる必要がない、働く時間に制限がない人にとっては活躍しやすい職場です。
不動産業界は比較的、年齢関係なしに働けるので、再就職で採用されやすいです。
一般的に営業職になれば、ノルマは厳しいです。
しかし、それは逆に実力次第では、年収は幾らでも上がるのでやりがいを持つ人も多いです。
数字が物を云う世界であり、新人でも契約できればできる程、それが収入に直結します。
仕事でブランクがある主婦でも、戦力として会社から評価され、高い給料取りになる可能性は十分あります。
やり手の女性であれば、40代から再就職でも年収1,000万円を超える人も少なくありません。
また営業の仕事は忙しいですが、契約さえ取れれば自分のペースで自由に仕事ができます。
スケジュール管理が自分でできるので、他の職種よりも仕事がしやすい人もいます。
不動産業界の営業は、会社員よりは自営業の感覚で仕事をしている人もいます。
ただ、精神的に追い詰められるノルマのある仕事をしたくない人は、営業の職種は注意して選ぶ必要があります。
不動産業界の事務職を目指すか、不動産以外の業界への転職がおすすめです。
不動産業界以外で活躍する主婦宅建士の例
私が知る限りでも建設(建築)会社で働く場合でも宅建士の資格者は有利です。
会社の部署によっては、宅建の資格は仕事には直接役立たないこともあります。
しかし、就職の面接では、国家資格を取得していること自体が評価されます。
不動産会社であれば、月2万円~3万円の資格手当分だけ給料が高くなる場合が多いです。
それ以外の建築や金融業界でも資格手当が付く会社もあります。
建設会社であっても、平均月5,000円以上の資格手当が給料に加算される会社もあります。
月5,000円は少ないと思われる人もいるかもしれませんが、年間の合計額は6万円増えます。
10年勤務すれば、60万円もの差になります。
また、金融機関の資産管理部などを目指す場合でも有利です。
不動産の知識を持つ宅建士は、簿記の資格と共に評価されることが多いです。
大手の金融機関は主婦はパート扱いになることが多いです。
しかし、主婦からいきなり正社員になれなくても、パートから就職し、その後の働きが認められて正社員になる人もいます。
優良企業への再就職を成功させた事例
40代であっても実力がある女性は、ボジションは管理職になりますが大手への再就職を成功できます。
元は主婦からのスタートでも出世した女性はいます。
不動産業界であっても、優良企業は比較的、福利厚生や待遇面は悪くなく、休暇も多い会社です。
そして、不動産業界の大手会社は他の業界と違い、経験者であれば、営業のキャリアを買われ上場企業でも途中入社ができる可能性が高いです。
不動産業は管理専門、売買専門や収益物件の取り扱い、賃貸専門等いくつかに専門業務が分かれます。
宅建士の資格は、土地建物の権利関係など、不動産売買における実務知識を持つことの証明となり、不動産業界でのアピール効果は強いです。
実力のある人は、優良企業からの引き抜きや転職のチャンスも多いです。
主婦であっても中小企業から大手への転職を成功させた事例はあります。
将来は、企業で得られたノウハウや人脈を活用して独立する人もいます。
主婦が宅建士資格で再就職を成功させる方法
では主婦が再就職を成功させるコツは何でしょうか?
また採用側の企業は、主婦に何を求めるのか?をみていきましょう。
主婦の宅建士の再就職は条件を吟味するのが鍵
宅建業者は5人に1人の割合で、宅建士の資格者を置く義務があります。
そして下記のような業務は、宅建士でなければできないです。
・35条の重要事項の説明:宅建士が宅建士証を提示して取引の重要事項について説明しなければならない。
記名押印は宅建士
・37条の契約書:契約書の記名押印は宅建士
よって未経験者の主婦であっても、人手不足の中小企業には、直ぐに雇われるチャンスがあります。
再就職時の注意点は、内定を貰ったからと焦って直ぐに入社を決めてしまわない事です。
特に主婦の場合はワークライフバランスを重視する必要がある人も多いです。
長く続けるためにも、出来るだけ職場環境や雇用条件の良い会社へ就職してください。
宅建士の資格者の需要は高いので、無理してブラック企業に再就職する必要はないです。
「宅建士資格+複合スキル」のアピールが再就職を成功させる
不動産会社や事務所では、営業マンだけでなく、電話応対や事務処理、接客対応などを担当するスタッフも重要です。
このポジションには女性が雇われることが多いです。
コミュニケーション能力が高く、様々な雑務も同時に処理できる力がある主婦は適役とも言えます。
また、宅建士の資格だけでなく、文書作成やパソコンスキルなども同時にアピールできる人は、事務職で内定が出やすいです。
また事務職であっても顧客応対には接客スキルも必要です。
細やかな対応力やビジネスマナーも兼ね備えている人も重宝されます。
営業や接客には武器になる主婦の経験をアピール
また、ファミリー層向けに不動産を紹介する機会には、主婦の顧客目線の接客センスは、大いに活かせます。
特にファミリー層相手の場合は、バリバリの男性営業マンよりも、女性の方が成約率が高い場合も少なくありません。
同じ主婦目線で話ができる主婦の方が、女性客には安心感を持たれ親しみやすいからです。
今まで多くの不動産会社は、労働時間が長いなど主婦には不利な職場でした。
子供が小さい間などは不動産業界を敬遠する主婦もいました。
しかし、最近では不動産業界でも働きやすい職場環境を重視する動きが出ています。
これから時代の流れで、ワークライフバランスを両立させやすい会社は増えてくると予測できます。
不動産業界としてもファミリー層の開拓は、特にこれからも重要です。
主婦目線のアイデアや視点は、より顧客のニーズに合う商品を提案していける武器にもなります。
以上の理由から、主婦の宅建士が自分の経験を活かして活躍するチャンスは十分あります。
女性の転職に強い紹介会社を利用する
女性の再就職で気になるポイントが、女性が長く働きやすい職場かどうか?です。
自分一人だけの力で、そんな女性が勤めやすい就職先を探すのに限界を感じている人は、女性の転職に強い紹介会社を利用するのがおすすめです。
「パソナキャリアカンパニー」は、創業40年以上のパソナグループの1社で、大手総合型転職エージェントです。
女性の就労支援に力を入れており、大手や優良企業への女性の転職実績が豊富です。
とりわけ丁寧なサポートには定評があります。
転職活動のやり方や自己PRの仕方など、丁寧に一人一人の個性をいかしたアドバイスをしてくれ流ので、再就職に不安を抱える人も安心です。
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不動産業界への正社員の再就職の注意点は?
40代の年齢でも不動産業界へ直ぐに再就職が成功する場合の注意点は、勤務条件の確認です。
すぐに再就職ができる会社は、労働条件が悪く人が定着しないから採用される場合もあります。
不動産会社への勤務の多くは、土日出勤になり水曜日が休みです。
まだ子供の学校が休日には家庭にいる必要がある主婦には、この勤務条件が厳しい場合もあります。
また、不動産業界は基本的に多忙な会社も多いです。
もし、対面接客をする販売員や営業職になれば、お客様の都合に合わせないといけない場合もあります。
土日祝日の出勤だけでなく、夜しか連絡が取れないお客様ともやり取りをしていると帰りも遅くなります。
更に労働条件が悪いブラック会社であれば、平日に定休日のない会社も中にはあります。
賃貸を主に扱う会社であれば、引っ越しシーズンの繁忙期の1~3月は、とても忙しいです。
よって、最初は正社員にならずに勤務はパートから始め様子をみながら働く主婦も多いです。
最後に:宅建士は就職だけでなく身近な日常生活にも役立つ
最後になりますが、これから主婦で再就職のために宅建士にをめざす人は、それだけを目的にしない資格を取る意味があります。
なぜならば、実生活でも宅建士の資格の知識は大いに役立つからです。
民法の契約関連の知識は、日常生活の法律のトラブル解決のヒントになります。
不動産業法や借地借家法を学ぶと、悪徳不動産会社に敷金を不当に取られるなど場合に騙されずに済みます。
また自宅の購入には無論、宅建試験の知識は大いに活かせます。
再就職に有利なだけでなく、自分の生活を守るためのサバイバル知識をつけるのにも良い資格試験です。
ぜひ、挑戦してみてください!
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