海外就職を成功させるために一番必要な万国共通のスキルは英語でしょうか?
憧れの海外就職を夢見ている人からよく聞くのが「英会話学校に通いはじめました。」という言葉。
しかし経験者の多くは、それでは海外就職の可能性は低いまま、夢のだけで終わると言います。
英語は世界共通の言語なので重要で、出来ないよりは、できた方が断然有利です。
しかし英語より、もっと大切な海外就職を成功させるためには絶対に必要な条件があります。
これさえ備えておけば、どの国の就職も可能と断言できる海外就職の成功者が、断言する4つのコツをお伝えします。
Contents
海外就職の目的が明確な人が成功する
テレビで観た素敵な海外。
憧れていた海外。
夢が叶うと住み始めた土地なのに、理想と現実はこんなに違うのかと打ちひしがれる方は実は大勢います。
住めば都とは言いますが、都になるまでの道のりが厳しいのです。
母国語ではない言語ゆえ言いたいことの半分も言えないジレンマ。
他国の人の受け入れ難い文化、それによる人間関係における衝突。
誤解から生じる沢山の問題。
もしかしたらあなた自身が、人種差別的な問題に直面する可能性も海外ならありえます。
実は、こんなはずじゃなかった!と思い描いていた夢とのギャップに耐えられなくなって、帰国してしまう人が現実は多いです。
しかしどんなに辛い状況下に置かれても、海外で就職する目的意識がはっきりしていれば、それらは乗り越えられます。
これは海外で成功した経験者は全て断言しています。
目的はあなたにとってそれが本当に大切であれば何でも良いのです。
・英語力を身につけて世界で活躍できるようになる
・ビーチ沿いの家を買う。
・この会社に就職してこのポジションをつかむ。
・この人と絶対に一緒にいたい。英語を身につけるまでは離れない。
人があなたの目的をどう思うか?は、関係ありません。
あなたさえ目的を明確にしていれば、その目的に向かって走っていくだけで、嫌なことがあったとしても全く気にはならないのです。
「なぜ海外で就職したいのか?」
この質問に即答できる人は、海外で成功します。
海外では”日本人であること”を意識し武器にする
国によって求められる人や、その能力は違います。
日本の会社では和を尊重する能力が要求されるでしょう。
今風に言えば空気を読む力のある人が優秀とされ、会社にとっては欲しい人材です。
協調性は日本の会社では重要視されるポイントです。
アメリカの会社では強い自己主張やリーダーシップが必須になってきますし、それができる人材を会社は求めています。
他の国や地域では正確かつ時間内に自分の仕事を終わらせる能力であったり、出来高以上にコミュニケーション能力の方が大切だと考える社会もあります。
国によって何を重要視しているのかは違って当然のことです。
それに合わせようとする考えも間違ってはいませんし、その国では人に何を求め、良しとされているのかを知っておくべきでしょう。
その上で海外就職において、海外の企業があえて日本人を雇用するメリットは何かを押さえるべきです。
単に英語ができる人が良ければ、英語圏のネイティブスピーカーを採用した方が断然いいです。
稚拙な英語能力の日本人をわざわざ親切に雇う理由は会社にはありません。
日本人の武器は、きめ細やかな対応、高い協調性とサポート力、謙虚、時間厳守、真面目、空気を読む力、つまり観察力です。
”日本人”である事自体が海外で戦う上での大きな武器であることを忘れないで下さい。
日本人が日本人社会で養われた特性や感性は日本国内では出来て当たり前の事であっても、他国の人には身につけ難いため、想像以上に海外就職に有利です。
日本人らしさ、日本人の性格を気に入る海外企業は多く、特別視する場合も少なくありません。
日本人の良い特質は、他の国の人より秀でている点だと自覚をし、海外でアピールするべきです。
日本特有の専門技能があれば海外では特に成功できる
貴方にしかできない技能をお持ちの人は、それだけで海外国内問わず就職できます。
国籍関係なく、貴方にしか出来ないことがあれば、それを欲している企業は雇用します。
しかし、海外で就職活動をする上では、現地の人と貴方は決して同じ土俵の上にはいないという点です。
貴方のスタート位置は土俵外です。
現地企業は自国の人を大切にし、自国の人をまず採用します。
これは至極当然の事であり、どの国にも共通する国の雇用政策です。
誰もが出来る仕事で同等の能力の人間が目の前にいれば、自国の人間を優先します。
わざわざ他国の人を採用する必要がないからです。
貴方のスタートは不利な位置から始まることを忘れてはいけません。
だからこそ特殊技能が必要なのです。
外国人を雇う企業は、国からなぜ他国の人間を雇用する必要があるのか?と問われた時、納得させる答えを用意する必要があります。
その特殊技能は”日本”に特化したものであればあるほど有利に働きます。
例えば、日本語教師の免許保持、寿司和食料理人、日本語通訳など資格を証明できるもの。
日本企業に精通した営業能力という経験値から得た技能。
建築士や技術者であれば、日本のならではの技術力や個性的なデザイン力などです。
日本に関連した技能が、他国には無い物であればあるほど海外就職の可能性は広がります。
海外では積極的に意見を言う人が成功する
日本人社会で多く見られる行動が指示待ちです。
いわゆる指示がないと動けない、動かない人です。
このタイプは、英語力の問題よりも、性格的に海外就職は絶対に向いていません。
海外では自分から発信する力が必要です。
例えば何か問題が起こった時、何も言わなければ周りは何も問題がないと受け取ります。
日本人のように察してくれるということはありません。
ましてや外国人だから優しくしてあげようとする気質は、全くありません。
「問題が起こりました。解決したいです。」
「こんな事をされると困ります。」
「これが必要です。」
「これがやりたいです。」
とその都度きちんと発信できる力が必要で、これは海外では当たり前の事です。
海外で本当に英語ができると評価される人は、自分で発信できる能力がある人でもあります。
給料だって何も言わなければ、その額に十分満足しているのだと思われます。
指示がなくても自分で動く、やってみる、問題があれば発信する。
これらは日本社会では時に、積極的過ぎるとか目立ちすぎるとして叩かれる対象になり得ますが、海外企業でやっていくためにはなくては、ならない能力です。
自分を振り返ってみて、もし自分が主体的に動けない人間だと思うのならば直しましょう。
直せないのならば日本での就職の方が向いています。
まとめ:海外の就職で成功するために英語以外に必要な4つの事
世界で活躍している人を観察してみて下さい。
彼らの英語能力はネイティブ並みなのでしょうか?
たどたどしい英語能力なのに海外企業で活躍している人はたくさんいます。
そんな彼らに共通しているのは、彼らにしかない能力があり、海外企業はその能力を欲し、高く評価しているという事です。
海外で就職するためには先ずは英語、英語磨きをしなくてはと思い込み、英語の勉強のみに力を注ぐ人の多いです。
しかし、一番大切なことは英語ではありません。
先に述べた万国共通に通用する4つの事ができる方が、もっと重要です。
それに付随して高い英語の能力があれば鬼に金棒です。