宅建士がビジネスで使える英語を習得すると年収アップが期待できます。
(参考記事:宅建士に英語力は必要か?英語の求人と年収、将来性を考察より)
「宅建士のビジネス英語」では、不動産サービスで先行する海外で成功しているサービス事例を取り上げます。
不動産ビジネスと英語の両方を同時に学ぶことが目的です。
前回はアメリカの不動産テックの大手Zillowグループの1つ”Trulia”の会社概要の英文を読みました。
(参考記事:宅建士のビジネス英語 ”Trulia”の不動産サービスを英語で学ぶ)より)
今回は、前回の記事に続いて”Trulia”のホームページの英文を解説していきます。
不動産ビジネスで最先端をいくアメリカの中でも”Trulia”のサービスは抜きん出ています。
日本と比べて遥かに徹底した情報開示が進んでいます。
”Trulia”のサービス機能の目玉の1つ「エージェント情報と問い合わせ」に注目します。
不動産ビジネスの現場で使える生きた英語で学んでいきましょう。
Contents
”Trulia”でエージェントを探す機能
(引用画像:”Trulia”の公式ページより)
物件を選ぶとこの不動産物件を扱うエージェントの一覧が右側に表示されます。
気になるエージェントの写真をクリックすると、連絡先等の情報が出てきます。
”Request Info”について
“Request Information”:「要請情報」(引用:アルクより)
By pressing request info, you agree that Trulia and real estate professionals may contact you via phone/text about your inquiry, which may involve the use of automated means.
【要訳】
“Request Information”を押すことにより、あなたは、Truliaと不動産専門家から、あなたの問い合わせについて、自動化されたメッセージも含み、電話/メールで連絡があることに同意します。
この”Request Info”をクリックすると、先方からあなたに電話やメールなどで自由に連絡しても良いと同意する事になります。
You are not required to consent as a condition of purchasing any property, goods or services.
【要訳】
不動産物件(商品またはサービス)を購入することを条件に同意する必要はありません。
anyは「どんな~でも」と名詞を強調する場合に使う時もあります。その場合は、◆可算名詞(数えられる名詞)でも単数形です。
(例文) You can buy any book you like.
気に入った本を買っていいですよ。
“property”は、不可算か可算かによって単語の意味が違います。
property【名】・所有物、〔所有されている〕財産、資産◆不可算例)He owns a lot of property [land] in Hokkaido. : 彼は北海道にたくさんの土地を所有している。
・〔所有されている〕地所、不動産物件◆可算
・《法律》所有権、使用権
・特性、性質
(引用:アルクより)
ここでの”any property”は、不動産物件と訳しました。
エージェントから連絡があって、不動産売買を勧められても、購入は強制ではないと確認しています。
“Terms of Use”について
また、ここで重要な単語が、“Terms of Use”:利用規約です。
これもサービスや商品購入時に出てくる利用規約によく使われている文章です。
You also agree to our Terms of Use.
私達の利用規約に同意するものとみなします。
この文章の後で、利用規約の条件の提示が続きます。
You agree to be bound by the following terms of use, as updated from time to time (“Terms of Use”).
【要訳】
時々更新される(「利用規約」)を、あなたは以下の使用条件で守ることに同意します。
”from time to time”:時々
“following”【前】~の後に、~に続いて、~の次の
自分達は特定の不動産の専門家を推薦しないので、自己責任で取引してねと念押しもしています。
上記の例文は、仲介業でサービスや人を紹介する時などに使えます。
利用者に自己責任で選んでもらいたい場合は、運営側は、endorse:(【動】推薦する)しなければよいのです。
エージェントの詳細情報
美人の女性エージェント”Lorena Espaillat”さんをクリックしてみました。
チームメンバーと一緒に出てきます。
(引用画像:”Trulia”の公式ページより)
“16 Sales in the past 12 months” :過去12ヶ月で16件の売買を成約させています。
“Team Reviews (14)” : 合計14のレビューがあります。
Team Reviews (14)をクリック
チームの評価が一目瞭然です。
“Team Reviews Summary” 「レビューまとめ」と
“Team Skill Ratings” 「スキル評価」が出ています。
Team Properties (32)をクリック
彼らが過去に扱った不動産取引の一覧が出てきます。
”SOLD”が既に完売済みで、”FOR SALE”は現在も取引を募集している物件です。
エージェントの得意分野がわかる
(引用画像:”Trulia”の公式ページより)
彼が過去にどのような不動産取引をしてきたか?が一目でわかります。
22% 複数の家族
19% 一人暮らし
彼の経験豊富な分野は、アパートなどの購入取引だとわかります。
また、扱った不動産の取引額も公表されています。
「”Min”(最低額)」、「”Average”(平均額)」、「”Max”(最高額)」と出ているのでわかりやすいです。
自分の不動産物件のランクにエージェントが適切かどうかも判断できます。
まとめ:”Trulia”のエージェントを探す機能について
アメリカでは、不動産取引は基本的に自己責任という考えで成り立っています。
よって消費者が自ら適切な判断を下さすためにも、業者側からの徹底した情報開示が必要な事も納得できます。
自分の目的に合う最適なエージェントを選べる事は、不動産取引の促進には欠かせない事です。
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