不動産ビジネス英語:幸せのちから(原題: The Pursuit of Happyness)でビジネス成功のマインドを知る

社会人の英語

「不動産ビジネス英語」シリーズでは、不動産ビジネス実務に役立つ内容を同時に英語で学びます。

宅建士がより不動産業界でステップするために、ビジネスと英語力の両方を磨きます。

 

宅建士の仕事の仕事に限らず、仕事で成功するためには、心の持ち方が大切です。

人生で成功できるマインドを学ぶことは、特に営業の仕事をしている人に役立ちます。

 

今回紹介する英文は、不屈の精神で、アメリカンドリームを実現させた人の実話です。

【ストーリー】

サンフランシスコで、貧困家庭の出身のクリス・ガードナー(主人公)は、コネなし学歴なし。

自分で始めたビジネスも結婚も失敗して、子連れでホームレスになるような酷い境遇でした。

しかし、そんな子連れのホームレスが、不屈の精神で仕事でチャンスをつかみます。

最後は億万長者にまで登りつめて大成功します。

彼の仕事は “stockbroker” (株式仲買人)です。

たまたま、時代の波に乗って景気が良かったから成功したと思う人もいるかもしれません。

 

しかし、彼と同じように目の前のチャンスを貪欲に逃さずに努力し続けた人は、どれぐらい居るでしょうか?

そんな彼の生き様は、多くの人々を感動させています。

「幸せの力(The Pursuit of Happyness)」とは

この「幸せの力(The Pursuit of Happyness)」は、2006年に映画化もされました。

このタイトルの「Happyness」は正式な英語の綴りではありません。

 

Happiness」が正解です。

タイトルの由来は、アメリカ独立宣言で使われた言葉、

「幸福の追求(The pursuit of happiness)」です。

 

そして本のタイトルの「Happyness」はスペルミスで、英語の発音が違います。

これは、主人公が息子を預けていた託児所に書かれていたスペルミスを使っています。

 

わざわざ本のタイトルにスペルミスを使う理由はどうしてでしょうか?

仕事が駆け出しの頃、ホームレスだった時代の苦しい思い出を忘れない為のような気もします。

英語版と日本語訳の書籍の両方を読んでみる

“The Pursuit of Happiness”は、日本語訳の書籍も出版されています。

“pursuit”は、「探求」という名詞です。

 

日本語訳では、探求する力と意訳して

「幸せのちから」という素敵な訳になっています。

 

英語が苦手な人でも原書が読める方法があります。

自分が好きな英語の原書は、日本語訳を読んでから英語を読む事がおすすめです。

 

多少、英語ができる人でも、いきなり長い英語の原書を全て読むのは大変です。

しかし、日本語訳を読んでから英語の原書を読むと、話の大筋がわかっているので理解しやすいです。

 

英文も最初は、知らない単語が多く意味がわからない事の方が多いですが、

毎日読んでいるうちに段々と英文に慣れてきます。

 

英語版の原書もアマゾンから購入できます。

(画像引用:Amazonより)

 

私も毎日少しずつ英語版も読んでいます。

英語で読む ”The Pursuit of Happiness”

英文を読みながら、ストーリーをみていきましょう。

”Author’s Note” について

”Author’s Note” (著者の後書き)では、この話は全て実話(ノンフィクション)だと書かれています。

著者であるクリス・ガートナーは、今までの自分が体験した出来事を正確に誠実に描いています。

This is a work of nonfiction.

I have rendered the events faithfully and truthfully just as I have recalled them.

(引用:”The Pursuit of Happyness”より)

 

“render”【自動】〔画像などが〕レンダーリングされる、表示される

例文:Complex images render slowly.

: 複雑なイメージはレンダーリングに時間がかかる。

(引用:アルクより)

人生の転機になった英語の質問

ある日、彼は仕事の途中で、駐車場で真っ赤なフェラーリに乗る紳士に出会います。

ビジネスで成功するチャンスを探していた彼は、インスピレーションを感じて必死で問いかけます。

 

駐車場を譲るかわりに2つ質問させてくれと取引します。

“You can have my spot,” I offer, “but I gotta ask you  a couple of questions.”

a couple of “は、「2つの〜」

 

gotta“の意味は 「have to」や「got to」の省略形です。

ネイティブの人が短縮して使う言葉です。

彼の質問は、とてもシンプルです。

”My questions are very simple:”What do you do?”

and “How do you do it?”

With a laugh, he answers the first question just as simple, saying,

“I an a stockbroker,”

but to answer the second question we extend the conversation to a

meeting a few weeks later and then a subsequent introduction to the

ABCs, of WallStreet, an entirely foreign but mesmerizing venue where I

am just crazy enough to think I could do what he and others like him,

do, if only I can find an opening.

(引用:原書”The Pursuit of Happyness”より)

 

この2つの質問は、映画にも出てきます。

”What do you do?” : あなたは今、何をしている(どんな仕事をしている)?

“How do you do it?”: どんな仕事なのか?

彼は、株の仲介人でした。

2つ目のどうすれば彼のようになれるか?については、数週間後に再度、彼に会い詳しく教えてもらいました。

これが、クリスが金融の街 “WallStreet”で仕事をするきっかけになります。

 

この時は、誰もクリスが、赤いフェラーリに乗る富裕層のようになれるとは思いませんでした。

誰でもきっかけさえ掴めれば、成功者になれるわけではありません。

しかし、クリスは自分はできると信じていました。

 

以前から険悪な仲になっていた彼女は、クリスが無職になると怒って離婚します。

妻は息子を連れて彼の前から姿を消し、行方はわからない状態でした。

しかし、彼が証券会社で研修生として採用されると、子供を彼に渡して再び姿を消します。

 

彼女も母親として無責任と言われるかもしれません。

シングルマザーとして仕事をし続けるのは、困難なので仕方がない面もあります。

 

給料もまだ十分稼げなかったクリスは、住む家もなく息子とホームレス状態になりました。

日中は子供を託児所で預けて働き、夜は子供と寝る場所を探す綱渡りのような日々が続きます。

 

彼は営業成績を上げ、収入を増やすために頑張り続けます。

そして、彼はその不可能だと思わたことを最後はやり遂げるのです。

夢を守り抜く事が成功の秘訣

映画のシーンでは、クリスは息子に夢を持ち続け、決して諦めない大切さを教えます。

シンプルな英文です。

“You got a dream…you got to protect it.”

・夢があるなら、それを守りぬかなければいけない。

 

上記で出てきた”gotta“は、”got to”の省略形です。

got to”

~しなければならない◆have got toのhaveが省略された形

have got to

  1. ~しなければならない◆【同】have to
  1. ~に違いない、~であるはずだ、(どう考えても)やっぱり~だ
    ・Something has got to be wrong with me. : わたし、やっぱりどこかおかしいんだよね。
    ・This has got to work. : これでうまくいくはずだ。

(引用:アルクより)

 

クリスが他の人と違うのは、自分は必ず夢を実現出来ると信じ続けた事です。

クリスのような逆境だらけの環境で、自分が持つ夢や希望を最後まで守りぬける人は、なかなか居ません。

 

最初は希望に満ちて取り組みはじめた事でも困難な事が続けば、

成果が出る前に諦めてしまう人は多いです。

 

周囲の声に惑わされて途中で止めてしまう人もいます。

また、最初から実現が不可能な事は、やる前から諦める人もいます。

 

ただ、夢が叶うかどうかを決める主導権は自分にしかありません

 

特に人生で壁にぶつかっている人にとっては、

”The Pursuit of Happyness” は、勇気づけられる本です。

 

不動産実務に関わる宅建士には、仕事のチャンスを貪欲に見つける姿勢は参考になります。

証券の世界は不動産業界とは違いますが、成功の秘訣は同じです。

そういう意味でも、この本はビジネスマンにも役立つ本だと思います。

 

スキルアップしたい不動産業界で働く宅建士が学ぶ「不動産ビジネス英語」では、

”The Pursuit of Happyness” の英文を引き続き取り上げていきます。

 

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